野生として生きている以上、当たり前に死が隣にあるわけで、少しくらいの絶望的な状況で諦めていたら命が足りないわけです。このシマウマの生への執着心、人間が忘れている大事なものかもしれません。
スポンサーリンク
水辺で1匹のシマウマがライオンに首を噛まれ、いまにも崩れ落ちそうになっています。
首に歯が食い込み、ライオンの強靭な顎で今にも肉を食いちぎられそうなシマウマ。もうこの時点で、絶望的な状態に思えるでしょう。
しかし、シマウマはまだ諦めていません。最後の力を振り絞り、ライオンに覆いかぶさるようにのしかかります。鼻には鋭い牙が食い込んだままです。
水辺であったことが幸いしました。シマウマは足でライオンを押し付けるようにし、ライオンの顔を水にうずめるのです。
ライオンが苦しく、動きづらくなった瞬間、シマウマは逃げ出します。ライオンも後を追いますが、すでに体力を消耗しきっているためもうどうしようもありません。獲物を寸前で取り逃がしたライオンの表情・・なんともいえない哀愁があります。