百獣の王ライオンといえども、最初から狩りが上手なわけではありません。
最初はこのライオンたちと同じように、母親の持ってきた「生きている獲物」から慣れていくのです・・・。
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1匹の母ライオンが、イノシシの巣を見つけたようです。中には4匹ほどのイノシシが隠れていました。中にいれば助かったかもしれませんが、パニックになったのか、1匹1匹と飛び出していきます。
なんなく狩られてしまった1匹のイノシシ。母親はくわえてもって行ったかと思うと、何故かまた戻ってきました。
そして、もう歩くことのままならないイノシシを放したのです。
逃げようとするも動けないイノシシと、何かを待っているかのような母ライオン。
しばらくすると、2匹の子どもたちがやってきます。
子どもたちは初めて対面するイノシシにおっかなびっくり。手を出すこともままなりません。
見かねた母親が、またイノシシの首をくわえ、茂みのなかに退散していきました。
「今日の狩り練習はこれくらいにしておきましょう。」とでも言いたげな表情です。
しかし、こうやって、獲物となる動物の反応や匂い、大きさを確かめていくわけです。
いつかお母さんのように立派な狩りが出来るようになるまで、親の気苦労は絶えません。
アフリカの王者のイメージが強いライオン。しかし有史以前はヨーロッパウやアジアにも広く生息している生き物だったんだ。ヒトに次いで多く生息する大型哺乳類だったんだよ。いまや絶滅危惧種であるライオン。マンモスのように過去の生き物にならないことを祈るよ。