1匹の虫が、朝露が輝く美しい草花に乗って蜜を吸っています。
しかし、この虫が乗っている植物・・・実は彼を喰らおうとしている食虫植物なのです。
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この食虫植物の名前は「モウセンゴケ」。
全体をアップで見るとこんな感じです。先程の朝露の水滴に見えるものが、全体に付着しています。
実はこの水滴のようなものが、狩りの要。「粘毛」とよばれるものであり、文字通りネバネバする液体なのです。しかも甘い匂いを放つので、虫がさそわれてやってきます。
このモウセンゴケに一度とまると、粘着で動けなくなり、そのまま葉をとじ虫を閉じ込めるのです。
開閉の様子を見ていると、まるで意志をもった個体に思えてなりません。
先程とまっていた虫も、抵抗をするものの粘液から抜け出すことは出来ず、食虫植物の養分となってしまいました。。。
ちなみに、食虫植物って、太陽の光の届きにくいところに生息して光合成以外の栄養を取得していると思われがちですが、実は基本多少の日照さえあれば生きられます。+αの養分として、昆虫を捕食しているのです。
実はモウセンゴケは日本の湿地帯にも生息しているのですが、たっぷり太陽を浴びて、さらに昆虫まで捕食するなんて欲張りですね。
食虫植物「モウセンゴケ」
こんなアマゾンとかにしか生えていなさそうなモウセンゴケだけど、実は日本にも生えてるんだって。でも、ほとんどの県で絶滅危惧種に指定されているんだって。もし見かけても、ぜったいに持ちかえっちゃダメだから気をつけよう。