アフリカという土地は生き物が豊富だからこそ、ニッチな市場で生きている生き物達がたくさんいます。
その1つが大耳狐でしょう。オオミミギツネ(ビッグイヤードフォックス)、コウモリミミギツネ(バッドイヤードフォックス)・・・という呼び名からも判るように、その大きい耳が最大の特徴。
そんなフォックスたち、この過酷な大地で行く抜くため、捕食対象を絞って生きている生き物なのです。
photo by_coda
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ここ大地に住むほかの肉食動物は、ライオン、ジャッカル、ジャガー、ヒョウ、チーター、ハイエナ・・・など。どの動物も、オオミミギツネよりも格段に大きく、そして屈強。
オオミミギツネの体格では同じく肉食のフィールドでは戦えないのです。
そこでこのオオミミギツネが選んだのは「蟻を食べる」という方法。捕食の7割を蟻に絞ることで、食事に困ることがなく生存をしてきました。
photo by_RenéMayorga
蟻以外の3割は、昆虫、サソリ、爬虫類、小動物など。
映像では、カエル、サソリ、そしてもちろん蟻を捕食している様子がわかります。
成獣になってもその大きい耳で可愛らしい印象なのに、子どもとなると可愛さひとしおですね。
オオミミギツネの捕食
割と人見知り、クールなイメージの強い狐だけど、ロシアの研究者がより人間になつく狐同士を掛け合わせるという実験を行ったところ、なんとたったの40代で、犬のように尻尾を振り、そして耳が丸くなったんだって。オオカミ類が最初に人間と共存をし、今のペットのイヌとなるまで、それほど時間がかからなかったであろうことが伺えるよね。