ジョロウグモは、漢字だと女郎蜘蛛と書きます。この女郎とは「遊女」のことを差しているのですが、この映像に出てくる女郎蜘蛛はまさに「遊女」。
男が集まり、文字通り身をささげていきます。このオスとメスの体格差にも注目してください。
photo by Micha L. Rieser
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女郎蜘蛛は本州から九州あたりで見られる有名な蜘蛛。非常に巨大で複雑な蜘蛛の巣は、大きいものだと1mにも及びます。蜘蛛の巣は通常縦糸と横糸で作られるのですが、横糸が黄色いため、太陽の光を受けると金色に輝くのが特長です。
目が悪いため、巣にかかったものなら何でも食べる女郎蜘蛛。自分より巨大な蝉やトンボ、スズメバチまでなんでも喰らいます。
そんな女郎蜘蛛の特長の1つがオスとメスの体格差。
オスメスで大きさが違う生き物はミナミゾウアザラシなど動物界にもいますが、この女郎蜘蛛も最大で5~6倍もの大きさの違いが見られるのです。1番上の写真で見るとよくわかりますが、上にいるのは子どもではなくオス。下がメスなのです。
映像では、メスが食事をしている合間にオスが上に乗っている様子が見られます。
これは、交配をしているのですが、なぜ食事中に行うのかというと、メスの蜘蛛に捕食をされてしまうから…オスは子孫を残すのも命がけなのです。
この果敢に挑んでいったオスは、残念ながら途中でメスの餌食となってしまいました。
他の巣にかかっている虫達と同様に扱われるオス。その巣を引いてみて見ると、オスが列を作るようにして次の交配のチャンスをうかがっています。
この様子、まさに遊女のなにふさわしいでしょう。
かかった獲物だろうが、交配中のオスだろうが、何でも食べる女郎蜘蛛。なんと沖縄では「鳥」を食べる様子が見つかっているんだよ。→オオジョロウグモ(大女郎蜘蛛)が鳥を捕食!沖縄ならではの巨大蜘蛛の映像。…鳥が蜘蛛を食べるならまだしも、鳥を食うなんて、さすが女郎蜘蛛だよね。