オオカミが増えるとビーバーがダムを作る?頂点捕食者であるハイイロオオカミの存在意義がスゴイ。

捕食者のなかで頂点に君臨するのが、“頂点捕食者”と呼ばれる動物達です。

その生息区域の中で、基本敵になるものが無いトップに君臨する肉食動物。

1種の生き物…しかもそれが頂点捕食者ともなると、その生息区域には多大な影響を与えます。その頂点捕食者の1種であるハイイロオオカミが与えたある影響の話です。

ハイイロオオカミphoto by Gary_Kramer
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頂点捕食者の例をあげると、ライオンやワニなどが有名ですが、その中でも面白いのが、イエローストーン公園のハイイロオオカミの話。

このハイイロオオカミ、1926年にイエローストーン公園内では1度絶滅をしているのですが、1995年に試験的に再度オオカミを放ったのです。

結果、大型の鹿であるエルクなどの増えすぎた生き物は半数に減り、さらにエルクに食べられる数が減ることでポプラや柳の木が増え自然が増し、さらにその木を使ってビーバーがダムを作るようになりました。

ビーバーダム

ビーバーのダムとは、川をせき止めて池のようにするため、鳥がすむようになり、水草も育ち、栄養が集まることでその周辺の自然が豊かになる効果があります。

さらにはオオカミが捕食した生き物を熊などがおこぼれを食べるようになり、冬眠から目覚め活発に行動するようになったといいます。

たった1種、ハイイロオオカミの導入がここまで生態系に変化をもたらすのです。

…こちらの映像では、イエローストーン公園で、バイソンの子どもを狩ろうとしているハイイロオオカミの様子を見ることができます。

頂点捕食者と言えども、「全てに勝る」わけではありません。「狩られることが無い」というだけで、勝てない相手はいるのです。例えばそれが大型の大人のバイソン。頂点捕食者といえども、苦労知らずではないわけですね。

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日本にとって大きな生態の変化と言えば、ニホンオオカミの絶滅だよね。日本の本州、四国、九州に生息していたオオカミで1905年以降、50年間確認例が無いため絶滅種とされているんだ。これによって今起こっているのは、猿、鹿、イノシシなどの動物達の増加。特にイノシシは農作物を荒らすなどの被害があるため、「ジビエ料理」を日本で流行らせようとしたりして対策してるんだよ。
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