大きな1匹の象の死骸。虫たちの暮らしている大地の中で1番大きな生き物の亡骸は、他の全ての生き物を潤します。
象の中にいるのは大量のうじ虫。死骸にたかることで忌み嫌われている虫ですが、ただのハエの子供です。彼らの存在自体が不衛生なものではありません。
なぜうじ虫が死骸や汚物に大量発生するのかというと、ハエが直接、幼虫を産み付けに来るから。もともと動物の中にいたわけではないですし、まして自然発生するわけではないのです。
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卵ではなく幼虫を生むので、降って沸いたかのように出現するわけです。
第二次世界大戦中、負傷した場所に蛆が沸いて・・というような話を聞いたことがあるかもしれませんが、実は菌効果のある液を出し、腐敗した部分だけを食べるので、感染症の予防効果があり生存率が高まったという話もあるそうです。
見た目はこんな感じ。どっちが頭だかもわからない形をしています。
photo by echoforsberg
さて、そんなうじ虫を逆に狙うものは蜘蛛や蟻。そしてそれらの昆虫の集まりをついばみにくる鳥・・・
1匹の象の死骸から、その周辺の生き物が潤されていきます。
最後は土の栄養源となり、緑を豊かにし、新たな命の糧になっていくんですね。素晴らしいです。
それにしても、この男性、象の死骸にふつうに手をついてますね。。すごいです。ちょっとうじ虫が大量すぎるので、虫嫌いなひとはやめておくか、薄目で見てください。