冬虫夏草は昆虫に寄生し、その昆虫を媒体に体を打ち破って発芽、成長します。寄生されたアリは段々と動きが鈍くなって動かなくなりますが、仲間のアリはそのアリを離れたところに移動させています。恐らく他のアリにも寄生しないようにするためでしょう。冬虫夏草などの寄生キノコは、ある特定の昆虫だけが増えすぎるのを抑える役割をしているという研究結果が出ているそうです。菌類はジャングルの生態系を守るための大事な一員なんですね。
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冬虫夏草っていうのは、中国で高級な薬や漢方、料理に使われるため高値で取引されるんだ。チベット族自治州のシャングリラ県は冬虫夏草が取れる場所なんだけど、そこでの価格はおよそ1kg250万円。さらに次に中国のほうに入っていく取引では575万円にまで跳ね上がるんだ。あまりに高値で取引されるから搾取しつくされるんじゃないかともっぱらの懸案事項なんだよ。なんとその地域では商売を巡っての殺人事件まで発生しているというんだ。むやみに手をだしちゃいけないよ。