ワニが鳥を捕食するシーンというのは、今まで幾度と無く見てきました。
しかし、まさか「ワニを守る鳥」がいるとは、まったく世の中は広いものです。
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この鳥の名前はミズベイシチドリ。アフリカに住む鳥です。
一見、卵を守っている普通の親鳥なのですが、この鳥を引きで見ると・・・
なんとすぐそばにワニが・・・
この大変違和感のある写真。
本来であれば、このワニがいつ鳥に襲い掛かっても良いのですが、そうしないのにはある理由があるのです。
その理由がミズベイシチドリの近くにやってきました。
卵を狙う外敵です。
今回やってきたのは鳥に比べると大きなトカゲ。
しかしミズベイシチドリは勇敢に羽を広げて立ち向かいます。
本人たちは必死なのでしょうが、なんとも可愛らしくて微笑んでしまう威嚇の方法。
これではトカゲも迂闊に手出しができません。
そして、ミズベイシチドリが攻防しているところに、援軍のようにワニがやってきました。
なんだかワニが鳥を助けたように見えますが、このワニ、もちろん鳥を守ったのではありません。近くにある自分の卵を守ろうと出てきたのです。
このミズベイシチドリ、なんと子育て中は自分の卵だけでなく、他人の卵まで守ってしまうという勇敢な鳥。
だからこそ、ワニはこの鳥を捕食対象とはせず、そばに置き、自分の卵が危険にさらされるのを防ぐのです。
しかし、勘の良いトカゲはこの一連の動きで、ワニの卵が近くにあることに気がつきます。
日を改めて今度はワニの卵を狙いにきたトカゲ・・・
残念なことにミズベイシチドリは席を外していたようで、まんまとワニの卵を見つけ食べてしまいました。
親のワニが気付きますが時既に遅し。この後に見せる一瞬の表情が、なんとも切ないのでそこも見逃さないように。
ミズベイシチドリとトカゲ、ワニの攻防
酔っ払ったヒトがよろよろと歩いている様子を千鳥足(ちどりあし)って言うけど、これはチドリ目の鳥がほかの鳥にある後ろ指のようなものがなく、たまにふらつくからなんだって。昔に比べると、千鳥足のおじさんって減ったよね。