命の源である水。人間は水を飲まないと1週間ほどしか生きることができません。
しかし、アフリカやオーストラリアの乾燥地帯には、魚やカエルでさえも水の無いまま生きられるすごい能力をもった生き物がいるのです。
そのすごい生き物が、こちらの3匹です・・・
アフリカン・ラングフィッシュ
↑オーストラリアのカエル
↑オーストラリアの棘のある悪魔(Thorny devil)と呼ばれるモロクトカゲ
まずはハイギョの一種であるアフリカン・ラングフィッシュ。
これは魚なのに水無しで4年生きることができるというすごい体の持ち主です。
雨季と乾季があるアフリカにおいて、水が干からびるというのはよくある話。
こんなむき出しの状態ではすぐに干からびてしまいます。
ラングフィッシュは土にもぐることで、その危機的な状況を打破してきました。
もともと「ハイギョ」ですので肺で呼吸ができるラングフィッシュ。粘液を身にまとい、最長で4年もじっとしているそうです。
そんなラングフィッシュ、土の中にはいったまま、人間によってブロック塀にされてしまうことも。
さすがにこれではもう無理だろうと思いますが・・・
なんと雨が降ってブロックの中からにょきにょきと出てきました。あるべき場所、水へ帰るのです。
続いてオーストラリアのカエル。
このカエルはなんと7年も水なしでジッとしていることがわかっています。
水の膜をつくり、おなじく土の中でジッとしているカエル。
このカエル。オーストラリアの先住民族、アボリジニにとっては貴重な栄養源でした。
・・・とはいえ、捕食しているわけではありません。水分を保持したまま土のなかで耐えるので、水分補給のために捕まえてまた土に返すのです。
映像を見ると、すごい量の水が出ているのがわかります。7年間も生き延びれるわけです。
そしてそんなカエルの水分にやってきたのは1匹のトカゲ。
トゲトカゲとも呼ばれるオーストラリアのモロクトカゲです。
このトカゲが水分を摂取する方法は食料の蟻からだけ。
そのかわり口からではなく、体全身で水分を吸収することができます。
湿った場所に乗っかるだけで、体全身で水分を吸収して色が変わっていくモロクトカゲ。
それにしても気持ち良さそうな表情をしています。
こういった乾季に耐えられる種だけが残り、他は淘汰されてきた厳しい環境。
だからこそ、こんな魅力的な生き物がたくさんいるのでしょう。
カエルを使って水分補給