鯨の捕食と言えば、大きな口を開けてプランクトンの豊富な海を泳ぎ、海水だけを体から排出する…というイメージですが、実はこの世にはもっと賢く、もっと緻密な狩りをする鯨たちがいるのです。
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その鯨が、このザトウクジラ。
大きいものは20m、重さは60トンにもなる巨大な鯨です。ちなみに20mといえばマンションの6階くらいの高さ。信じられないほどデカイことがわかります。
プランクトンなども捕食しますが、魚なども食べるこちらのザトウクジラ。
この魚のあふれる海で狩りをしようとしているようです。しかし、なぜこれほどまでの魚が飛び跳ねているのでしょうか?
それは、このザトウクジラが“バブルネットフィーディング”という狩りを行っているから。
バブルネットフィーディングとは、クジラやイルカなんかが行う狩り手法で、群れで魚の周辺を泳ぎ、泡の壁を作り魚を囲い込むという手法です。
囲い込まれた魚達はパニックに陥り、そこに海底から海面にむかって大口を開けたクジラたちが魚を丸呑みにしていくのです。左右の行き場を失い、下から驚異の大きさで迫るザトウクジラに魚達はどんどん飲み込まれていきます。
イルカの狩りを見たい人はこちらもどうぞ。
→バンドウイルカの驚くべき捕食!まるで漁をするかのような賢い手法に脱帽。
しかも相手はザトウクジラ。並の大きさではありません。
海から口が出た様子はまるで此の世の生き物とは到底思えないほど。
ゆっくりと口を閉じていく様子はまさに恐怖です。
これはたぶん映像で見るのが1番迫力がありますので、心してみて見ましょう。
ザトウクジラが作る“死のトラップ”
ザトウクジラのもう1つの特長は“歌”なんだ。鳴き声ではなく、ちゃんと旋律がある歌なんだ。しかも数分から30分も続く歌なんだよ。この歌は1977年にアメリカNASAから打ち上げられたボイジャー1号には搭載されているんだよ。知的生命体がこれを聞いたらなんだと思うんだろうね。