【ピラニアに襲われ60人負傷、猛暑のアルゼンチン】…非情にショッキングなニュースが飛び込んできました。今までも、寝ていたら蛇に丸呑みされた人間とか、コモドドラゴンにあとかたもなく食われてしまった人とか、いくらでも人間が襲われるニュースはありましたが、今回の現場はまさに都市の中心部。水辺で避暑を楽しむ人たちを襲った出来事です…
ピラニア。その名前だけで想像がつくとおりの、肉食魚。
肉に喰らいつき、引きちぎるために大変鋭い歯を持っていることが最大の特徴です。
15cm~20cmほどのさほど大きくない魚のイメージですが、なんと大型の種は60cmにも達するのだそう。それもそのはずで、1000万年前に生息していたメガピラニアという種がこのピラニアの祖先にあたり、体長は70cm、体重は10kg、その噛む力はホホジロザメとの同レベルと言われる400kgはあったそうです。
そんなメガピラニアの血ひく現存のピラニアたち。
アマゾン川で生息しており、普段は臆病な性質のため、滅多に人は襲わないそう。
しかし1度スイッチが入ると、集団で狂ったように獲物を取り囲み、パニック状態のまま相手に喰らいつくのだそうです。今回もきっとそのような状態だったのでしょう。
今回事故が起こったのはアルゼンチンの中部であるロサリオ。暑いクリスマスを迎える現地では、きっと祝福のモードと、暑さが相まって、より人を無防備にさせたことでしょう。
指を失ってしまった子どももいたようで、それでも命はみんな助かってよかったと、安堵せずにはいられません。
当たり前ですが、人間は知恵と道具で自らを守ってきた生き物。無防備な状態では多くの生き物に勝る力は持ち合わせていません。自然の中に1歩足を踏み入れる時は、そのことは忘れないようにしましょう。
ちなみにこちらはピラニアが蛇を食っている映像。一瞬で骨になる姿に驚かされますが、その後も泳ぎ続ける蛇もまた圧巻です。