1匹のナマケモノが木のやたら上のほうまで上がってきてしまいました。
抵抗するすべを持っていないのに、そんな上まで来たら危ないよ・・・・と思っている間もなく、黒い影が忍び寄ります。
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その捕獲劇はまさに一瞬！ワシのするどい鉤爪が、ナマケモノをその名前のとおり“鷲づかみ”に。
実はナマケモノも、力はまったくないのですが、木につかまるためのかなりちゃんとした鉤爪を持っており、ジャガーなんかに引っ張られてもなかなか落ちないほどしっかり木につかまっています。
それでも、ワシの攻撃の前では、軽々と木からはがされてしまいました。
アメリカの戦闘機のイーグルとか、アポロ13号の月着陸船｢イーグル｣とか、楽天イーグルスとか、力強いものに｢ワシ｣の名前が使われるのも十分に納得です。
動物ってみんな何かしらの秀でたものを持っているよね。ネコは身軽さと反射の良さを。イヌ科は鼻の良さを。馬やヒトは持久力を。猿などは森を高速で移動する方法を。そんななかナマケモノっていうのは「いかにエネルギーを使わないか」・・という点を究極に追求していった生き物なんだ。エコであることが故に淘汰されず生き延びるなんて意表をついているよね。
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